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マンション価格の今後はどうなる?データから市場動向を徹底解説!

近年、不動産価格の高騰が続いています。とくに、マンション価格については、投資家や購入希望者にとって非常に関心の高いテーマです。今回は、分譲マンション・一棟マンション・土地・戸建ての価格推移を分析し、今後の展望について詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

不動産市場の現状と価格動向

不動産市場の現状と価格動向

全国的に不動産価格は上昇傾向にあり、なかでも分譲マンションの価格が高騰しています。今回は、国土交通省が発表している「不動産価格指数」をもとに、詳細を見ていきましょう。

【不動産価格指数とは?】

年間約30万件の不動産取引価格の情報をもとに、不動産価格の動向(全国・ブロック別・都市圏別)を指数化したデータのこと。

土地の価格動向

土地の価格は、以下のように緩やかに上昇中です。

年度

不動産価格指数

2019

101

2020
99.8
2021
103.9
2022
109.5
2023
112.9
2024
116.3

2019年から2023年の5年間で不動産価格指数が緩やかに上昇しており、2024年6月時点では116です。これは2010年を100とした場合の値であり、長期的に見ると安定した成長を遂げていることがわかります。2020年のコロナ禍では一時的に99.8に下落したものの、その後は回復基調を維持してきました。

戸建住宅の価格動向

戸建住宅についても、以下のように長期的な上昇傾向が見られます。

年度
不動産価格指数
2019
102.9
2020
101.4
2021
106.7
2022
115.1
2023
117
2024
117

2019年の不動産価格指数が102.9であったのに対し、2024年は117と上昇傾向にあります。しかし、2023年以降は在庫の増加が影響し、横ばいの状態が継続中です。戸建市場は「建てば売れる」という時期を過ぎ、需給バランスの変化が価格に反映されつつあります

分譲マンションの価格動向

分譲マンションの価格動向

分譲マンションの価格は、不動産市場全体のなかでも、以下のとおり大きな伸びを示しています

年度
不動産価格指数
2019
147.6
2020
153.4
2021
165.2
2022
182.1
2023
191.4
2024
199.3

2019年時点で不動産価格指数は147.6とすでに高水準だったものの、2024年には199.3と2010年比(100)でほぼ2倍になりました。コロナ禍においても価格の下落は見られず、都市部を中心に需要が拡大

都市部の分譲マンション価格が高騰したことで、数年~数十年前に購入した不動産が購入価格よりも高値で売却できたという事例があります。また、分譲マンションは基本的に立地の良い場所に立てるため、不動産価格が上がりやすいという特性もあるでしょう。

一棟マンション・アパートの価格動向

投資用不動産である一棟マンションやアパートの価格も、以下のように長期的な上昇傾向にあります。

年度
不動産価格指数
2019
133
2020
135.2
2021
143.7
2022
155.1
2023
160.2
2024
164

2019年の不動産価格指数が133に対して、2024年には164.0に達しました。しかし、2024年の第2四半期には一部で価格の下落が見られ、横ばい傾向が出始めています。このような下落や横ばいの主な要因は、投資用不動産の利回り低下です。

投資家にとって、利回りが2%や1%まで低下すると魅力が薄れ、価格の上昇余地が限られてきます。首都圏では4~6%、地方では6~8%が利回りの目安とされているものの、投資用の不動産に関しては横ばい傾向になりつつあるでしょう。

不動産市場の動向を見据えた投資戦略を立てよう!

不動産市場の動向を見据えた投資戦略を立てよう!

近年、不動産価格は、分譲マンションを中心に上昇傾向にあります。土地や戸建て、一棟マンションに関しても、今後の展開に注目すると良いでしょう。とくに、都市部の再開発や建築コストの上昇、金融機関の融資動向が市場の流れを左右する重要なポイントとなります。不動産購入や投資を検討する際は、これらの要素を踏まえ、長期的な視点で戦略を立てることが重要です。

ラルズネット編集部
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