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ホームステージングの完全ガイド|不動産の賃貸や売却に活用できる基礎知識

ホームステージングとは、家具やインテリアをレイアウトすることで不動産の魅力を高める手法です。販売や賃貸をしたい物件をより早く、より高額で契約するための施策として、不動産業界で広く活用されています。

本記事では、「これからホームステージングを始めたい」「ホームステージングについて、あらためて知りたい」という方に向けて、メリットやデメリット、費用の目安などについて解説。さらに後半では、実際にホームステージングを活用した事例をご紹介します。本記事を参考に、効果的な集客を実現しましょう。

目次[非表示]

  1. 1.ホームステージングとは、家具やインテリアで不動産の魅力を高める方法
  2. 2.ホームステージングは多くの不動産会社の集客で利用されている
  3. 3.ホームステージングを行うための3つの方法
    1. 3.1.専門会社や有資格者に依頼する
    2. 3.2.DIYする
    3. 3.3.バーチャルホームステージングを利用する
  4. 4.ホームステージングのデメリット
    1. 4.1.演出が逆効果のこともある
    2. 4.2.演出するための費用がかかる
    3. 4.3.準備に一定の期間がかかる
    4. 4.4.物件を傷つけるリスクがある
  5. 5.ホームステージングのメリット
    1. 5.1.内覧者の第一印象を良くできる
    2. 5.2.見込み客の反響を増やせる
    3. 5.3.契約までの期間を短縮できる
    4. 5.4.売却や賃貸の交渉を有利に進められる
  6. 6.ホームステージングの費用の目安
  7. 7.ホームステージングの活用事例
    1. 7.1.1年半空室だった物件で内見当日に成約
    2. 7.2.高額住宅をラグジュアリーな雰囲気になるよう空間演出
    3. 7.3.古民家民泊のホームステージングで宿泊単価が5,000円アップ
  8. 8.ホームステージングを効果的に活用して成約数アップ!

ホームステージングとは、家具やインテリアで不動産の魅力を高める方法

ホームステージングの事例

ホームステージングとは、販売や賃貸をしたい不動産を家具やインテリアでコーディネートし、物件の魅力を高める手法です。ホームステージングは、海外では伝統的な手法として知られているようですが、日本国内では2000年代に入ってから本格的に広がり始めました。

ホームステージングは、以下のような業務に携わる方々に活用されています。

  • 不動産仲介会社
  • ハウスメーカー
  • 賃貸オーナー(不動産投資家)
  • インテリアコーディネーター など

ホームステージングでは、室内空間に家具やインテリアを配置することで、部屋の広さを視覚的に表現し、住んだときのイメージを広げられます。その結果、見込み客に「購入したい」や「ここに住みたい」と感じさせることができ、早期の販売や入居者獲得の実現が可能です。

ホームステージングにはリアルとバーチャルがあり、それぞれ特徴が異なります。リアルホームステージングは実物の家具やインテリアを配置する方法、バーチャルホームステージングはデジタル技術で空間を演出する方法です。内覧時の印象重視ならリアルホームステージング、ネットでの反響重視ならバーチャルホームステージングが適しています。

ホームステージングは多くの不動産会社の集客で利用されている

ホームステージングを活用する不動産営業マン

ホームステージングは、多くの不動産会社の集客で活用されています。日本ホームステージング協会発行の「ホームステージング白書2023」によれば、不動産仲介会社の約7割、不動産賃貸会社の約9割が空室物件でホームステージングを実施しているとの回答でした。

ホームステージングは不動産業界ですでに浸透していますが、近年さらにニーズが高まっています。同白書では、ホームステージングのサービスを提供する専門会社へのアンケートも行っています。その内容によると、全体の約6割が昨年と比べて「ホームステージングの実施件数が増えた※」との回答でした。

※「大幅に増えた」「少し増えた」という回答の合計

ホームステージングが注目されている理由は、部屋を探したり、不動産を購入したりする際に、インターネット上の物件情報を見て検討するのが一般的になったからでしょう。また、中古物件市場の活性化も人気を集める理由のようです。

ホームステージングを行うための3つの方法

ホームステージングを実際に行う方法には、「専門会社や有資格者に依頼する」「DIYする」「バーチャルホームステージングを利用する」の3種類があります。それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、目的や予算に合わせて選ぶと良いでしょう。

専門会社や有資格者に依頼する

ホームステージングのプロに依頼する方法です。専門家の知識と経験を活かして、不動産の魅力を引き出してくれるでしょう。プロの手によるため効果的なステージングが期待できますが、まとまった費用がかかりやすいデメリットもあります。

ホームステージングのプロといっても、レベルはさまざまです。ご自身が求めるレベルかどうかについては、過去の実績やこの分野の有資格者か(ホームステージャーやインテリアコーディネーターなど)で判断しましょう。

DIYする

ご自身でホームステージングを行う方法です。コストを抑えたい場合や、自分のセンスを活かしたい場合に適しています。アイテムの購入費用をより抑えたい方は、ホームセンターや100円ショップなどの活用がオススメです。

注意点として、家具やインテリアを配置する際に電気配線の増設や変更が必要になる場合があります。その際、資格を持った専門会社しか行えない工事もありますので、大掛かりなホームステージングを行う場合は、必要に応じて電気工事会社などに相談した方が良いでしょう。

バーチャルホームステージングを利用する

ホームステージングには、大きくリアルとバーチャルの2種類があります。ここまで解説してきたのは、家具やインテリアの実物を設置するリアルなホームステージングの内容でした。

これに対して、バーチャルホームステージングは、CG(コンピューターグラフィックス)やVR(バーチャル・リアリティ)を使って、写真や仮想空間に家具やインテリアを配置する方法です。実際に家具やインテリアを用意する必要がないため、コストを抑えつつ、自由度の高いスタイルを提案できます。

ホームステージングのデメリット

NGの意思を示す指

ホームステージングは物件の魅力を引き出すための手法ですが、場合によっては逆効果になることもあります。以下のデメリットを考慮しながら、効果的なホームステージングを実行しましょう。

演出が逆効果のこともある

ホームステージングを行う場合は、ターゲット層の設定をしっかり行い、その層に合ったアイテム選びや演出をすることが重要です。この部分が抜け落ちてしまうと、ホームステージングをすることが逆効果ということもあるので注意が必要です。ホームステージングを行う際は、ターゲットの性別・年代・収入・ライフスタイルなどの属性を明確にした上で、その内容に沿った空間演出を心掛けましょう。

演出するための費用がかかる

ホームステージングには、家具やインテリアの購入や搬出・搬入などの費用がかかります。また専門会社に依頼する場合は、さらに費用が高くなります。たとえば、ホームステージングの専門会社に依頼した場合、以下のようにさまざまな項目の費用が発生します。

  • プランニング料
  • 家具、インテリア、小物などのレンタル費
  • 搬入費、搬出費
  • ハウスクリーニング代 など

準備に一定の期間がかかる

ホームステージングの準備には、ターゲットの設定やアイテムの手配、搬入などがあるため一定の期間がかかります。不動産の販売や賃貸では、物件を迅速に市場に出すことも重要です。「物件の情報をいち早く公開したい」という場合、ホームステージングは不向きといえるでしょう。

物件を傷つけるリスクがある

ホームステージングで使用する家具やインテリアを搬入・搬出する際、誤って傷をつけてしまうと物件の価値を下げる可能性があります。ご自身でホームステージングを行う場合は、養生を丁寧にした上で搬入・搬出をすることが大切です。

ホームステージングのメリット

的を捉える

ホームステージングは、高級物件の販売や長期空室物件の入居者付けなどで欠かせない施策になりつつあります。実行することで、以下のようなメリットが得られます。

内覧者の第一印象を良くできる

リアルなホームステージングの場合、内覧者が物件を訪れたときの第一印象を良くすることができます。とくに、内覧者の心に響くような演出ができた場合は「この物件を買いたい、ここに住みたい」というモチベーションを高められます。

見込み客の反響を増やせる

ターゲットに合ったホームステージングを行うことで、物件の写真が多くの人の目に留まりやすくなります。これにより、物件情報の閲覧数(ページビュー)や店舗への訪問数、内覧(内見)申し込み数の増加などが期待できます。

とくに築古物件は、ホームステージングを行うことで大幅なイメージアップが可能です。また、もともと反響数の多い新築物件や高級物件も、ホームステージングをすることでさらにグレードを高めて反響を増やすことが可能です。

契約までの期間を短縮できる

ホームステージングで見込み客からの反響を獲得できれば、短期間での契約も可能です。たとえば、空室が長期間続き、これまで反響がほとんどなかった物件でも、ホームステージングを行うことで短期間で契約を獲得することが可能です。

売却や賃貸の交渉を有利に進められる

効果的なホームステージングを施した物件は、見込み客にとって価値が高く感じられるため、価格交渉において売り手に有利に働くことがあります。

ホームステージングの費用の目安

内覧者とコミュニケーション

ホームステージングにかかる費用は、物件の広さや間取り、どのような演出を行うかによって変わってきます。たとえば、日本ホームステージング協会の調査によれば、不動産賃貸会社がホームステージングにかける費用は、3万円から10万円未満が全体の7割以上を占めています。一方で、ホームステージングに20万円以上を費やしている不動産売買会社も約1割存在します。

ホームステージングにかけた金額

全体に占める割合

3万未満

23.6%

3万〜5万未満

38.2%

5万〜10万未満

38.2%

10万〜15万未満

23.6%

15万〜20万未満

14.5%

20万以上〜30万未満

3.6%

30万以上

5.5%

出典:日本ホームステージング協会「ホームステージング白書 2023
※複数回答可
※バーチャルホームステージング・リフォーム・家具販売費用は除く

補足として、ホームステージングには大きく分けて、リアルとバーチャルの2種類があります。このうち、バーチャルホームステージングを選択すると、費用を抑えやすい傾向があります。

一般的にバーチャルホームステージングの費用は、「1部屋(1シーン)あたり、1万円前後から」が多いようです。コストを抑えつつ反響数を増やしたい場合は、バーチャルホームステージングを選択すると良いでしょう。

ホームステージングの活用事例

成約獲得の握手

不動産業界でホームステージングを活用した事例をチェックしてみましょう。ホームステージングが集客で高い効果を発揮することがわかります。

1年半空室だった物件で内見当日に成約

山梨県で賃貸住宅の管理を展開するけやき総合管理 では、2019年からホームステージングを導入しています。ターゲットの選定や実行作業は社員が担当。予算は「家賃1か月分」が目安で、ワンルームの場合は35,000円、2 LDK以上は5〜6万円の金額です。

ホームステージングを実施した部屋の成約までの平均的な期間は2週間。1年半空室だった物件で内見当日に即成約を実現した事例もあるそうです。

参照:全国賃貸住宅新聞「【ホームステージング活用事例】半年間空室が2週間で成約

高額住宅をラグジュアリーな雰囲気になるよう空間演出

日本ホームステージング協会では毎年、ホームステージングコンテストを開催しています。第8回の売買部門でグランプリに輝いた事例では、高額な建売住宅をラグジュアリーな雰囲気にするためにホームステージングを実施しました。

空間を引き締めるアイテムと華やかさを演出するアイテムを使い分け、高級感あふれる空間演出を実現しました。

参照:PR TIMES 「『第8回 ホームステージングコンテスト』受賞者決定!

古民家民泊のホームステージングで宿泊単価が5,000円アップ

もう1つ「第8回ホームステージングコンテスト」からの事例をご紹介します。賃貸部門でグランプリを獲得した事例では、千葉県にある古民家でホームステージングを実施。古民家の良さを生かしつつ、更なるジャパンテイストを表現することで、合計90泊の宿泊予約が入り、宿泊単価が元の28,000円から33,000円へと5,000円アップしました。

参照:PR TIMES 「『第8回 ホームステージングコンテスト』受賞者決定!

ホームステージングを効果的に活用して成約数アップ!

ビジネスマンのガッツポーズ

不動産の販売や賃貸でホームステージングを活用することで、効率的な集客・営業が可能となります。「より高額な金額で販売したい」「より短期間で入居者を決めたい」という不動産会社は、ホームステージングの活用をおすすめします。

前述のように、ホームステージングには、リアルとバーチャルの2種類があります。両者は、メリット・デメリットや費用などが変わってきますので、比較した上で自社に合う方を選択することが重要です。

またラルズネットでは、全国30地域以上で地域特化型のポータルサイトを展開しています。集客に関する悩みをお持ちであれば、ラルズネットの「不動産連合隊」まで気軽にお問合せください。

ラルズネット編集部
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