
リフォームで家賃6,000円アップも可!賃貸オーナーに響く提案法
賃貸物件の価値を向上させるためにリフォームは欠かせません。しかし、高額リフォームをオーナーに提案する際には、納得してもらえるだけの説明とデータが必要です。今回は、賃貸市場のトレンドをご紹介しつつ、費用便益分析や実際に行った改修工事の事例をもとに、賃貸オーナーに響く高額リフォーム受注のポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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賃貸市場のトレンドとリフォームの必要性
近年、賃貸市場では「バス・トイレ別」の需要が高まっています。従来の「3点ユニットバス(バス・洗面・トイレが一体化したもの)」は、現在でも単身者向けの物件に多く見られるでしょう。しかし、近年は住宅の設備に対する入居者の要望は年々厳しくなっており、バス・トイレ別の物件が選ばれる傾向にあります。
また、入居者のニーズに応えるためには、状況に応じたリフォームも必要になるでしょう。建物は築年とともに、以下3つの要素で劣化していきます。
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とくに、社会的劣化が進むほど、物件の競争力が著しく低下します。たとえば、以下のような社会的劣化は、入居者にとってマイナス要素になるでしょう。
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このような時代の変化に合わない社会的劣化は、物理的劣化よりも入居者が借りるときの「ためらい」を生みます。そのため、入居者や時代のニーズに合わせたリフォームが必要です。
高額リフォーム事例から見る収益性
今回は、都心の賃貸物件に対して、139万円のバス・トイレ別リフォームを提案しました。結果的に、家賃は7万8千円から8万4千円にアップする見込みとなり、月額6千円の増額が期待されます。提案内容をもとに、費用便益分析(費用対効果を数字で検証)による家賃増額分の収益性を見てみましょう。
家賃増額分(6千円/月)をもとに、リフォーム費用(139万円)の投資回収期間・投資収益率・物件価値上昇を算出してみました。
項目 |
内容 |
評価 |
投資回収期間 (投資金額を家賃何年分で回収できるか |
139万円 ÷ 100万8千円(8万4千円 × 12か月) = 1.37年 |
◯ |
投資回収期間 (家賃増額分) |
139万円 + 7万2千円(6千円 × 12か月) =19.3年 |
△ |
投資収益率 |
7万2千円(6千円 × 12か月) ÷ 139万円 =5.17% |
△ |
物件価値上昇 |
7万2千円(6千円 × 12か月) ÷ 5% =144万円 ※市場利回り5%想 |
◯ |
家賃増額分の投資回収期間と投資収益率に関しては、それほど高い数字ではありません。しかし、増額された家賃から見る投資回収期間が1年弱と比較的短く、物件の価値が139万円のリフォームに対し144万円に上昇しています。費用便益分析の結果、費用対効果の高いリフォームであることが証明されました。
その他の高額リフォームによるメリット
高額リフォームには、家賃増額以外にもメリットがあります。主なメリットは、以下のとおりです。
入居者の属性向上 |
リフォームにより家賃が高くなることで、より高所得層の属性が高い入居者をターゲットにできる。家賃滞納リスクの低減や長期入居の可能性が高まる。 |
空室リスクの低減 |
設備が向上することで、入居希望者が増え、空室期間が短縮される可能性あり。 |
ランニングコストの削減 |
競争力のある物件になり、フリーレントや広告費の削減につながる。 |
税負担の軽減 |
リフォーム費用は減価償却の対象となり、節税効果が得られる。とくに、高額なリフォームの場合、耐用年数に応じた償却を行うことで税負担を軽減することが可能になる。 |
高額リフォーム受注を成功させるポイント
高額リフォーム受注を成功させるには、以下のポイントを意識しましょう。
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オーナーが納得するリフォームを提案しよう!
高額リフォームの受注を成功させるためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
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これらのポイントを押さえておくことで、オーナーの納得を得やすくなるでしょう。とくに、客観的なデータを用いて、数字でわかりやすく説明することが重要です。ぜひ、オーナーにとってプラスになるリフォーム提案を実践してみてください。