
バーチャルホームステージングで成約率を高める!費用や成功事例を紹介
バーチャルホームステージングは、デジタル技術を活用して賃貸物件や売却物件の魅力を高める手法です。従来のリアルホームステージングと比較して、費用を抑えつつ短期間で空間を演出することが可能になりました。
バーチャルホームステージングは近年、不動産業界で急速に普及している技術です。このコラムでは、バーチャルホームステージングの基本的な概念から、そのメリットとデメリットおよび費用の目安、さらに成功事例について詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.バーチャルホームステージングとは?
- 1.1.ソフトやアプリを用いて、デジタル画像を作成する手法
- 1.2.リアルステージングとバーチャルステージングとの違い
- 1.3.不動産業界におけるバーチャルステージングの導入率
- 1.4.バーチャルホームステージングには、無料お試しプランもある
- 2.バーチャルホームステージングのデメリット
- 2.1.リアルとのギャップが生じやすい
- 2.2.加工枚数が多いと費用が高くなる
- 3.バーチャルホームステージングのメリット
- 4.バーチャルホームステージングの費用の目安
- 5.バーチャルホームステージングのサービスを利用する際の流れ
- 6.バーチャルホームステージングの成功事例を紹介
- 7.バーチャルホームステージングで物件の強みを引き出そう!
バーチャルホームステージングとは?
はじめに、バーチャルホームステージングとは何か、リアルホームステージングとの違いは何かなどについて確認しましょう。
ソフトやアプリを用いて、デジタル画像を作成する手法
バーチャルホームステージングとは、CGやVRなどの技術を用いて空室物件に家具やインテリアなどを配置し、物件の魅力を伝える手法です。これにより、物件のポテンシャルを視覚的に表現。PV(ページビュー)数、問合せ数、内覧数の向上が期待できます。
バーチャルホームステージングを行うには、以下の2つの方法があります。
- 画像処理のソフトを購入して自社で行う
- 専門会社のサービスを利用する
最近では、バーチャルホームステージングのサービスが多く登場してきているため、専門会社に依頼するケースが増えているでしょう。
リアルステージングとバーチャルステージングとの違い
ホームステージングには、「リアルステージング」と「バーチャルステージング」の2種類があります。従来のリアルステージングは、家具やインテリアの実物を配置して物件を提案。一方、バーチャルステージングは、デジタル技術で作成した画像や3Dモデルを使って物件を提案します。両者の違いをまとめると、以下のようになります。
リアルステージング |
バーチャルステージング |
|
費用 |
家具やインテリアの購入費用やレンタル代がかかるため高い傾向 |
デジタル処理だけで済むので安価な傾向 |
制作期間の目安 |
〜2週間程度 |
〜10日程度 |
特徴 |
実物による提案なので見込み客にインパクトを残しやすい |
実物を用意しなくても良いため、手軽に多様な演出がしやすい |
不動産業界におけるバーチャルステージングの導入率
バーチャルホームステージングは現在、国内の不動産会社の間で急速に広まっています。とくに、「不動産売買」の業務において導入率が高い傾向です。「ホームステージング白書2023」によると、業務別のバーチャルステージングの導入率は以下の通りです。
- 不動産売買:72.3%
- 不動産賃貸:36.4%
出典:一般社団法人 日本ホームステージング協会「ホームステージング白書2023」
※導入率は、「全物件に導入」「約半数に導入」「少し導入」の合計
不動産売買の業務においては、すでに7割以上でバーチャルホームステージングが導入されており、スタンダードな集客手法になりつつあると言えるでしょう。
実際に、バーチャルホームステージングを導入した不動産会社の多くは、その効果を実感しています。調査によると、サービス利用者の90%が「(販促支援などの)効果があった」と回答しています。
質問項目 |
回答内容と割合 |
バーチャルステージングの効果 |
効果があった:90.14% |
PV数(物件ページの閲覧数) |
増えた:78.95% |
物件への問合せ数 |
増えた:65% |
物件への内覧者数 |
増えた:62.71% |
成約までの期間 |
短くなった:56.99% |
出典:2022−2023デジタルステージング利用者調査 概要
バーチャルホームステージングには、無料お試しプランもある
一般的に、バーチャルホームステージングのサービスは有料ですが、「無料お試しプラン」を提供しているところもあります。初めての導入など不安を感じる不動産会社は、いくつかの無料お試しプランを利用して比較検討するのも良いかもしれません。
バーチャルホームステージングのデメリット
不動産会社の集客において、バーチャルホームステージングは多くのメリットを提供します。しかし、以下のデメリットにも注意を払いながら「利用するべきかどうか」を検討することが重要です。
リアルとのギャップが生じやすい
バーチャルホームステージングは、デジタル技術を駆使して物件の見栄えを良くする手法ですが、リアルとのギャップが生じやすいデメリットがあります。
バーチャルホームステージングで見栄えを良くしすぎると、内見者が物件を訪れた際に、オンラインで見たイメージと大きく異なり、期待外れになる可能性があります。バーチャルホームステージングを利用する際は、物件の魅力を引き立てつつも、過度にイメージを美化しないように配慮したほうが良いでしょう。
加工枚数が多いと費用が高くなる
バーチャルホームステージングの費用は、通常、リアルホームステージングよりも安価です。しかし、加工する画像の枚数が増えると、総費用が高くなる可能性があるため注意しましょう。
バーチャルホームステージングの費用を抑えるコツは、発注前に「どの部屋をどのように加工するか」をあらかじめ決めておくことです。これにより、修正依頼を減らすことが可能です。
バーチャルホームステージングのメリット
バーチャルホームステージングのメリットは、安い費用で迅速に集客ができ、柔軟な提案が可能なことです。詳しくは以下の通りです。
実物の家具やインテリアが不要なので費用が安い
バーチャルホームステージングのメリットの1つは、安い費用で物件の魅力を引き出しやすいことです。従来のリアルホームステージングでは、家具やインテリアの購入(またはレンタル)、搬入・設置などの手間と費用がかかります。
一方、バーチャルホームステージングは、デジタル処理のみで完結するため、まとまった費用が発生しません。そのため、集客予算が限られている案件のプロモーションにも適しています。
物件情報の公開スピードを高められる
バーチャルホームステージングを集客活動に積極的に活用すれば、物件情報を迅速に公開できます。従来のリアルホームステージングでは、家具やインテリアの選定や配置、撮影などに時間がかかり、物件情報の公開までに一定の期間が必要でした。
しかし、バーチャルホームステージングを利用することで、これらのプロセスをデジタルで迅速に実行でき、公開までの時間を大幅に短縮できます。このスピード感は、競争が激化する不動産市場で差別化を図るための有効な手段と言えるでしょう。
ターゲットに合わせたシーンを提案できる
バーチャルホームステージングには、ターゲットに合わせた柔軟な提案ができるメリットもあります。従来のリアルホームステージングでは、物理的かつコストの制約があるため、1つの物件でいくつものシーンを提案するのが難しいのが現実でした。
一方、バーチャルホームステージングなら、ターゲットの年齢層や性別、ライフスタイルなどに応じた提案が可能です。たとえば、同じ単身者向けのマンションでも、男性の見込み客にはスタイリッシュな空間、女性の見込み客にはシンプル&ナチュラルな空間の提案ができます。これにより、見込み客の心を捉え、反響を高めることが可能になります。
「家具消し」で生活感をなくすこともできる
バーチャルホームステージングを提供しているサービスの一部では、「家具消し」を提供していることもあります。家具消しとは、現在、売主や借主がお住まいになっている物件内の家具やインテリアをデジタル処理で消去することを指します。
生活感のある部屋が空室状態になることで物件の本来の魅力を伝えやすくなり、見込み客が住んだときのイメージを膨らませやすくなるでしょう。
バーチャルホームステージングの費用の目安
バーチャルホームステージングの費用は、サービスを提供する会社や部屋数、提案するシーン数などによって変わってきます。たとえば、不動産ポータルサイトで提供している「バーチャルホームステージング関連サービス」の費用の目安をリサーチしたところ、下記のような結果となりました。
サービス内容 |
費用の目安 |
バーチャルホームステージング |
8,800円〜 |
家具消し |
6,600円 |
※上記は消費税込の費用の目安です。
バーチャルホームステージングのサービスを利用する際の流れ
バーチャルホームステージングのサービスを利用する流れは、各社で異なります。ここでは一例のの流れを確認してみましょう。
- サービスの選択:ステージング、360度パノラマ、家具消し など
- デザインスタイルの選択
- 画像をアップロードし、家具などを選択
- 注文内容の確認、決済
- 写真を編集(サービス提供会社側)
- 写真の確認(利用者側)
- 納品
バーチャルホームステージングの成功事例を紹介
不動産会社はバーチャルホームステージングを積極的に活用することで、見込み客のPV数、問合せ数、内覧数などの向上が期待できます。また、売主や貸主にバーチャルホームステージングによる施策をPRすることで媒介契約を獲得しやすくなります。その成功事例を見てみましょう。
1人の営業担当が毎月10件の専任媒介を6か月連続で獲得
ViVi不動産株式会社の事例では、売主様に対してバーチャルホームステージングの活用をご提案。その結果、ある営業担当(売却専任)は1人で毎月10件の専任媒介を6か月連続で獲得したこともあるそうです。
また、会社全体でもバーチャルホームステージングを行った画像を自社サイトに掲載することで、成約につながるような中身の濃い問合せが増えているとのことでした。
参照:Spacely公式サイト
分譲マンション販売で導入後、「販売進捗が体感で倍に」の声
新築マンションの販売でもバーチャルホームステージングは活用されています。Color&Decorでは、不動産デベロッパーの分譲マンションのプロモーションで、バーチャルホームステージングを導入した事例を紹介。クライアントから「毎月の販売進捗が体感で倍になり、現場からもお客様からの反応が違う」との声があったことを紹介しています。
参照:Color&Decor公式サイト
バーチャルホームステージングで物件の強みを引き出そう!
バーチャルホームステージングは、演出の費用を抑えながら物件の魅力を引き出せる有効な集客手段です。これを活用することで、見込み客の興味を引きやすくなり、成約率アップの効果が見込まれます。
バーチャルホームステージングととくに相性が良いのは、「効率的に物件を販売したい」というデペロッパーや「スピーディーに入居者付けをしたい」という仲介会社や管理会社などでしょう。今よりも集客効果を高めたいという不動産会社は、バーチャルホームステージングを試してみる価値がありそうです。
ただし、画像の質や価格設定はサービスごとに違います。慎重に検討した上で、目的に合ったバーチャルホームステージングを選ぶことが重要です。
またラルズネットでは、全国30地域以上で地域特化型のポータルサイトを展開しています。集客に関する悩みをお持ちであれば、ラルズネットの「不動産連合隊」まで気軽にお問合せください。