
IT重説のやり方と流れを解説!意外なデメリット&トラブル回避のコツとは?
IT重説(オンライン重説)という言葉を聞いたことはありますか?
IT重説は、重要事項説明(重説)をオンラインで行う方法のことです。 従来は、不動産会社の担当者と対面で説明を受けるのが一般的でした。 しかし、IT技術の発展や社会の変化により、パソコンやスマートフォンを使って自宅で説明を受けるIT重説の導入が進んでいます。
遠方の物件を契約するときや、忙しくて時間に余裕がない人には、大きなメリットがあります。 一方で「対面のほうが安心では?」「トラブルが起こらない?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
本記事では、IT重説のやり方や流れをわかりやすく解説します。意外なデメリットやトラブルを防ぐためのコツも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください!
目次[非表示]
- 1.IT重説とは?
- 2.IT重説のやり方|準備から完了までの流れを詳しく解説
- 2.1.IT重説に必要なものチェックリスト
- 2.2.IT重説の流れをステップごとに解説!
- 3.宅建業法で決められているIT重説のルール
- 4.IT重説のデメリット|意外な落とし穴と注意点
- 4.1.通信環境の影響を受けやすい
- 4.2.ITに不慣れな人にはハードルが高い
- 4.3.書類のやり取りに手間がかかる場合がある
- 4.4.画面越しだと細かいニュアンスが伝わりにくい
- 5.IT重説のメリット|スムーズ&効率的な契約を実現!
- 5.1.遠方でも契約できる!移動の手間なし
- 5.2.契約手続きがスピーディー!待ち時間を短縮
- 5.3.交通費・書類印刷代などのコスト削減が可能
- 5.4.契約内容を画面共有でじっくり確認できる
- 6.IT重説のマニュアル|お客様対応の基本と進め方
- 6.1.ご挨拶
- 6.2.契約方法の確認
- 6.3.重要事項説明・契約書の説明
- 6.3.1.重要事項説明書
- 6.3.2.紛争防止条例(東京ルール)
- 6.3.3.契約書
- 6.4.その他の書類を説明
- 6.5.契約書類の記入・押印の確認
- 6.6.書類の返送について
- 6.7.契約手続き完了・質疑応答
- 6.8.お客様からのよくある質問
- 6.8.1.Q 契約書類を記入ミスした場合、どうすればよいですか?
- 6.8.2.Q 住所は現住所を書くべきですか?
- 6.8.3.Q 緊急連絡先は誰を書けばいいですか?
- 6.8.4.Q 月の途中で解約した場合、家賃は日割りになりますか?
- 6.8.5.Q ネット銀行には銀行印がありません。どうすればいいですか?
- 7.IT重説で起こりがちなトラブルと対策
- 7.1.通話アプリを使いこなせない
- 7.2.通信が途切れてしまう
- 7.3.契約者本人が説明を受けていない
- 7.4.契約書類が手元にない
- 7.5.IT重説をする日を忘れている
- 8.IT重説で活躍するオンライン会議ツール
- 8.1.Zoom
- 8.2.Google Meet
- 8.3.Microsoft Teams
- 8.4.LINEビデオ通話
- 8.5.Skype
- 9.IT重説と対面のコスト比較|どちらがお得?
- 9.1.IT重説で削減できるコストとは?
- 9.2.IT重説の導入コストも考慮しよう
- 9.3.コストだけで選んでいい?最適な方法を考える
- 10.IT重説を活用してスムーズな契約を実現しよう!
- 11.よくあるIT重説のQ&A
- 11.1.IT重説はカメラオフでもできますか?
- 11.2.IT重説で書類なしで契約できますか?
- 11.3.IT重説に録画義務はありますか?
- 11.4.IT重説で電子署名は使えますか?
- 11.5.IT重説の所要時間はどのくらいですか?
- 11.6.IT重説の同意書の雛形はどこで手に入りますか?
- 11.7.IT重説の対応物件の意味とは?
IT重説とは?
IT重説(オンライン重説)は、不動産の契約時に必要な重要事項説明をオンラインで行う方法です。
これまで、契約者は不動産会社を訪れ、担当者から対面で説明を受けるのが一般的でした。 しかし、IT技術の進化により、パソコンやスマートフォンを使って遠隔で重要事項説明を受けることが可能になりました。
そのため、遠方の物件を契約する際であっても、自宅から移動せずに説明を受けられます。一方で、後述するオンラインならではの注意点もあるため、事前にしっかり準備しておくことが大切です。
IT重説のやり方|準備から完了までの流れを詳しく解説
IT重説をスムーズに進めるには、必要な機材や書類を揃え、流れを事前に理解しておくことが重要です。通信環境や使用するオンライン会議ツールに不安がある場合は、事前に動作確認をしておくと安心です。
ここでは、IT重説に必要なもの、実際の流れ、宅建業法で定められているルールについて詳しく解説します。
IT重説に必要なものチェックリスト
IT重説を行うには、いくつか準備が必要です。事前に以下のチェックリストを確認し、当日に慌てないように準備を整えましょう。
必要なもの |
説明 |
---|---|
インターネット環境 |
安定したWi-Fiや有線接続が必要。 |
PC・タブレット・スマホ |
画面が見やすく、通話が快適にできるデバイスを用意する。 |
オンライン会議ツール |
Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsなどを使用する。 |
カメラ・マイク |
契約者の顔が確認でき、音声でやり取りできる必要がある。 |
契約書類 |
事前に契約者へデータや郵送で送る場合が多い。 |
宅地建物取引士証 |
契約者に宅地建物取引士証を提示する必要がある |
インターネット環境は非常に重要です。
通信が不安定だと、説明が途中で止まってしまい、契約に支障が出ることもあります。Wi-Fiや有線接続の安定したインターネット環境で実施するとよいでしょう。
IT重説の流れをステップごとに解説!
IT重説は、対面の重説と基本的な流れは同じですが、オンラインならではの注意点があります。 事前準備をしっかり行い、スムーズに進めるようにしましょう。
IT重説の流れは、以下のとおりです。
- 事前準備をする
- 日程調整をする
- オンライン通話ツールの動作確認をする
- IT重説を受ける(当日)
- 契約手続きを進める
- 契約締結後の確認
「オンライン通話ツールの操作に自信がない…」という方もいるかもしれません。その場合は、事前に社内でテスト通話をしてみるのがおすすめです。
宅建業法で決められているIT重説のルール
IT重説は法律に基づいた正式な契約手続きのため、宅建業法のルールを守る必要があります。ここでは、契約時に知っておきたい重要なルールを紹介します。
ルール |
内容 |
---|---|
宅建士が説明を行う |
宅建士の資格を持つ担当者が説明をする。 |
契約者の本人確認 |
本人確認を行い、契約者が説明を受けることを確認する。 |
重要事項説明書の交付 |
書面または電子データで事前に送付する。 |
録画・録音の推奨 |
法律上の義務ではないが、トラブル防止のため録画する会社もある。 |
IT重説の録画は義務ではありませんが、万が一のトラブルを防ぐために録画する会社が多いです。
録画されることを嫌がる契約者様もおられるので、事前に録画してもよいかを確認しましょう。また、「紙の契約書じゃなくて大丈夫?」と心配になる方もいるかもしれません。現在、多くの不動産会社が電子契約を導入しており、書類はデータでの送付が一般的です。
データでの契約書類の受け取りに不安な契約者様もおられるので、しっかりフォローしましょう。
IT重説のデメリット|意外な落とし穴と注意点
IT重説は便利な仕組みですが、オンラインならではのデメリットや注意点もあります。 ここでは、IT重説のデメリットを具体的に解説し、どのような対策ができるのかも紹介します。
通信環境の影響を受けやすい
IT重説はインターネットを使って行うため、通信環境が悪いとスムーズに進まないことがあります。途中で映像や音声が途切れると、契約内容の理解に影響が出る可能性もあり、通信環境の確認は必須です。
トラブル内容 |
原因 |
映像が止まる・カクカクする |
インターネット回線が遅い、Wi-Fiの電波が弱い |
音声が途切れる・聞こえづらい |
マイクやスピーカーの設定ミス、通信が不安定 |
画面共有がうまく表示されない |
使用するツールの不具合、ネット回線の問題 |
「スマホのデータ通信でも大丈夫?」と疑問に思う方もいるでしょう。短時間なら問題ありませんが、長時間の説明になると通信量を消費し、速度制限がかかる可能性があります。
ITに不慣れな人にはハードルが高い
IT重説では、ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議ツールを使います。慣れていない方にとってはツールの操作が難しく感じることもあり、以下のトラブルになる可能性があるでしょう。
|
とくに高齢の方やパソコンを使い慣れていない人にとっては、ツールの操作がハードルになることもあります。 「事前に動作確認しておけばよかった」と後悔するケースもあります。操作方法を事前に契約者へ共有しておくとスムーズに契約を進められるでしょう。
書類のやり取りに手間がかかる場合がある
IT重説では、契約書類のやり取りがデジタル化されているケースが多いです。しかし、すべての書類が電子データで完結するわけではなく、一部の契約では郵送が必要になることもあるため、注意しましょう。
書類のやり取りでよくあるトラブルは、以下の3つです。
|
このような不安や疑問がある契約者をしっかりとフォローすることが大切です。
画面越しだと細かいニュアンスが伝わりにくい
IT重説は対面と違い、画面越しでの説明になります。そのため、以下のように細かい部分が伝わりにくいと感じることもあるでしょう。
|
画面越しだとお互いの表情がわかりにくく、聞きづらいと感じる人もいるかもしれません。 IT重説でも宅建士はしっかりと説明を行い、契約者が納得しているか確認しながら進める必要があります。
説明の途中で「ここまでで何か質問はないですか?」などと声をかけて、質問しやすい雰囲気を作りましょう。
IT重説のメリット|スムーズ&効率的な契約を実現!
IT重説には、移動不要・手続きのスピードアップ・コスト削減など、多くのメリットがあります。
「対面契約のほうが安心では?」と思う方もいるかもしれませんが、IT重説には対面にはない便利さがあります。
ここでは、IT重説のメリットを詳しく解説します。
遠方でも契約できる!移動の手間なし
IT重説の最大のメリットは、どこにいても契約手続きを進められることです。
契約者と不動産会社は移動する必要がなく、時間と労力を節約できます。たとえば、地方に住んでいる人が東京の物件を契約する場合、通常なら新幹線や飛行機を使って現地に行く必要がありますが、IT重説ならその手間をゼロにできます。
「契約前に一度は対面で話したい」という方もいるでしょう。その場合、事前の相談は対面で行い、契約時のみIT重説を利用するという方法もあります。
契約手続きがスピーディー!待ち時間を短縮
IT重説を利用すると、契約手続きがスムーズになります。 対面契約では、受付・手続きの待ち時間が発生しますが、IT重説ならそのようなロスがありません。
IT重説によるスピードアップのポイントは、以下の3つです。
|
「契約手続きに何時間もかかるのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、IT重説は通常30分〜1時間程度で完了することが多いです。対面よりも短時間で済むことが多いため、忙しい人にとってもメリットが大きいでしょう。
交通費・書類印刷代などのコスト削減が可能
IT重説を利用すると、以下の契約にかかるコストを削減できます。
|
遠方の物件を契約する場合は、新幹線代や宿泊費がかかることもありますが、IT重説を使えばそのコストを丸ごと削減できます。ペーパーレス契約が進んでいるため、紙の契約書を印刷する手間や郵送費用も減らせます。
契約内容を画面共有でじっくり確認できる
IT重説では契約書類を画面共有しながら説明を受けられるため、ポイントをじっくり説明できます。画面共有を活用するメリットは、以下の3つです。
|
「オンラインだと契約内容をしっかり説明できるか不安…」と思う方もいるでしょう。しかし、対面契約でも契約書を一緒に見ながら説明を行うため、基本的な流れは変わりません。むしろ、オンラインのほうが画面上で拡大できるため、細かい部分が見やすいというメリットもあります。
疑問点があれば遠慮せず質問してもらい、納得してから契約を進めることが大切です。
IT重説のマニュアル|お客様対応の基本と進め方
IT重説がどのように進められるのか、実際のやり取りを具体的にイメージできると安心ですよね。ここでは、実際の契約シーンをもとに、IT重説のマニュアルを紹介します。
ご挨拶
お客様へご挨拶を行います。
【挨拶例】
「本日、契約のご案内を担当させていただきます○○株式会社の○○と申します」
「○○様、ご本人様でお間違いございませんか?」
※IT重説では、ご契約者ご本人様が説明を受ける必要があります。
「オンライン契約では音声が明瞭に聞こえること、画面が鮮明に表示されることが必須となります。音声や映像に問題がないか、ご確認ください。」
「続いて、私の宅地建物取引士証を提示いたしますので、ご確認をお願いいたします」
※宅建士証には住所が記載されているため、個人情報保護の観点から、住所部分をシールで隠すことを推奨します。
契約方法の確認
契約書の受け取り方法には「書面契約」と「電子契約」の2種類があります。
【書面契約の場合】
「弊社より郵送した契約書類一式をお手元にご用意いただけていますか?」
【電子契約の場合】
「事前に送付したPDFデータをご確認いただけていますか?」
次に本日の流れを確認し、録画の了承を得ます。
「書類の説明で約30分、ご署名・ご捺印の確認で約30分、合計1時間程度を予定しております」
「サービス品質向上およびトラブル防止のため、本契約の進行を録画させていただきますので、あらかじめご了承ください」
重要事項説明・契約書の説明
以下の順番で、書類をご案内します。
- 重要事項説明書
- 紛争防止条例(該当物件のみ)
- 契約書
各書類の説明を進めながら、お客様のご質問がないか随時確認し、理解を深めていただくことが重要です。
重要事項説明書
宅建業法に基づき、重要事項の説明を口頭で行います。
とくに以下の点に注意しましょう。
抵当権の有無 |
設定されている場合は、その内容や影響を説明する |
---|---|
契約書の参照項目 |
「賃貸借契約書○条参照」「特約事項参照」と記載されている場合は、必ず該当箇所を確認しながら説明する |
紛争防止条例(東京ルール)
東京都の物件に適用される条例であり、都外の物件には説明義務はありません。貸主・借主の費用負担について、具体的な事例を交えて説明します。
契約書
重要事項説明書で参照された条項について、契約書の該当部分を必ず説明します。「特約事項」には短期解約違約金など重要な内容が含まれるため、必ず詳細を説明し、誤解が生じないようにします。
その他の書類を説明
契約書以外に、以下の書類が同封されている場合は、その内容を説明します。
|
契約書類の記入・押印の確認
お客様に契約書類へ記名・押印をお願いし、カメラ越しに記入内容を確認します。書類には、記名・押印すべき箇所を付箋などで示しておけば、スムーズに進められます。
書類の返送について
契約書類の返送が必要な場合、以下を確認してください。
|
書類が不足している場合は、不動産会社の担当者へ報告します。
契約手続き完了・質疑応答
契約手続きが完了したら、お客様の疑問点や不明点をヒアリングします。契約内容についての質問には、契約書や重要事項説明書に基づいて回答し、憶測で回答しないよう注意が必要です。
確認が必要な場合は、「 管理会社・貸主へ確認してから回答します」と伝えれば問題ありません。
お客様からのよくある質問
Q 契約書類を記入ミスした場合、どうすればよいですか?
A 訂正箇所に二重線を引き、訂正印を押したうえで、正しく記入してください。
Q 住所は現住所を書くべきですか?
A はい。新住所ではなく、現住所をご記入ください。
Q 緊急連絡先は誰を書けばいいですか?
A 申込書に記載した方と同じ連絡先をご記入ください。
Q 月の途中で解約した場合、家賃は日割りになりますか?
A 原則日割り計算となります。契約書の該当条項(家賃の項目)を確認のうえ、ご案内ください。
Q ネット銀行には銀行印がありません。どうすればいいですか?
A ネット銀行では印鑑不要の場合が多いですが、管理会社によって異なる可能性があります。必要な場合は、不動産会社へ確認することをおすすめします。
IT重説で起こりがちなトラブルと対策
IT重説は便利な仕組みですが、オンラインならではのトラブルが発生することもあります。事前にトラブルの原因を知り、対策をしておけば安心して進められるでしょう 。
ここでは、IT重説でよくあるトラブルと対策を解説します。
通話アプリを使いこなせない
IT重説では、ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議アプリを使用します。普段あまり使わない人にとっては、操作がわかりづらく、当日に接続できないトラブルが発生することもあります。
通話アプリでのよくあるトラブルは、以下のとおりです。
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トラブルへの対策は、以下の3つを試してみましょう。
|
「当日なんとかなるだろう」と思っていると、いざ本番でつながらず、契約手続きが遅れてしまうこともあります。事前にアプリを開いてカメラやマイクの設定を確認してもらうと安心です。
通信が途切れてしまう
IT重説はインターネットを使うため、通信が不安定だと途中で映像や音声が途切れることがあります。これにより、重要な説明が聞こえなかったり、契約内容の確認が不十分になったりする可能性があります。
通信環境の影響で発生するトラブルは、以下のとおりです。
|
トラブルを防ぐために、次の3つの対策を試してみましょう。
|
「通信が途中で切れたらどうするの?」と不安な方もいるでしょう。もし接続が途切れてしまった場合は、すぐに契約者へ連絡し、再接続や別の日程で調整をしましょう。
契約者本人が説明を受けていない
IT重説は、契約者本人が直接説明を受ける必要があります。しかし、以下のように契約者が最後まで説明を聞かずに契約してしまうケースもあります。
|
このような事態にならないために、以下の点に注意しましょう。
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宅建業法では「契約者本人が説明を受けること」が義務付けられています。「そんなこと聞いていいない」とトラブルに発展しないよう、必ず契約者本人が説明を受けてもらうようにしましょう。
契約書類が手元にない
IT重説では契約書類を事前に契約者へ送るため、当日はその書類を見ながら説明を受けてもらいます。しかし、以下のようなトラブルも発生することがあります。
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このようなトラブルを回避するには、以下の点に注意しましょう。
|
画面越しだと細かい文字が見にくいこともあるため、紙に印刷しておいてもらうとスムーズに進められます。
IT重説をする日を忘れている
IT重説はオンラインで行われるため、対面契約と比べて「日程を忘れてしまう」ケースが意外と多いです。たとえば、以下のようなケースがあります。
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こうしたトラブルを防ぐためには、次のような対策が効果的です。
|
説明をする宅建士も繁忙期になると予定が立て込んで、IT重説日を忘れるケースもあります。予定が決まったら、カレンダーアプリに入力し、通知設定しておくのがおすすめです。
IT重説で活躍するオンライン会議ツール
IT重説では、オンライン会議ツールを使って重要事項説明を行います。「どのアプリが使いやすいの?」「無料で利用できるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
一般的に利用されるのは、以下の5つです。
|
それぞれの特徴を比較しながら、どのツールがどのようなケースに向いているのか解説します。
Zoom
Zoomは、ビジネスからプライベートまで幅広く使われているオンライン会議ツールです。IT重説でも多くの不動産会社が採用しており、接続の安定性が高く、操作がシンプルで使いやすいのが特徴です。
項目 |
内容 |
---|---|
利用料金 |
無料プランあり(40分まで) |
アカウント登録 |
不要(ゲスト参加可能) |
画面共有 |
〇(契約書の説明がしやすい) |
録画機能 |
〇(有料プランのみ) |
対応デバイス |
PC・スマホ・タブレット |
Zoomは無料プランでも40分まで利用可能です。ただし、長時間のIT重説を予定している場合は、不動産会社側で有料プランを使うケースが多いです。
以下の記事でZOOMの使い方を解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
「Zoom」の使い方を徹底解説 ~WEB面談ツールを使いこなそう!
参照:ZOOM|プランと料金
Google Meet
Google Meetは、Googleアカウントがあればすぐに利用できるオンライン会議ツールです。アプリのインストールが不要で、ブラウザから直接参加できるため、手軽に利用できます。
項目 |
内容 |
---|---|
利用料金 |
無料プランあり(60分まで) |
アカウント登録 |
必須(Googleアカウント |
画面共有 |
〇(契約書の説明がしやすい) |
録画機能 |
〇(有料プランのみ) |
対応デバイス |
PC・スマホ・タブレット |
「Googleアカウントが必要なのが面倒では?」と思うかもしれませんが、すでにGmailを使っている方なら、すぐに利用できます。ブラウザから直接参加できるため、アプリをインストールする必要がないのも大きなメリットです。
参照:Google Meet|サービス内容
Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、企業で利用されることが多いオンライン会議ツールです。参加するだけならアカウント登録は不要で、手軽に利用できます。
項目 |
内容 |
---|---|
利用料金 |
無料プランあり(60分まで) |
アカウント登録 |
主催者はMicrosoftアカウントが必要 |
画面共有 |
〇(契約書の説明がしやすい) |
録画機能 |
〇(有料プランのみ) |
対応デバイス |
PC・スマホ・タブレット |
Teamsは企業向けに設計されており、高いセキュリティ機能を備えているため、安心して利用できます。
参照:Microsoft Teams|プラン内容
LINEビデオ通話
LINEビデオ通話は、普段からLINEを使っている人におすすめです。スマホだけで簡単に利用できるため、ITに詳しくない方でも安心して使えます。
項目 |
内容 |
---|---|
利用料金 |
無料 |
アカウント登録 |
必須(LINEアカウント |
画面共有 |
〇(契約書の説明がしやすい) |
録画機能 |
×(録画不可) |
対応デバイス |
PC・スマホ・タブレット |
LINE自体には録画機能がありませんが、端末の画面録画機能を活用すれば録画できます。しかし、パソコンでの利用に対応しているものの、スマホ用に設計されているため、操作性にやや難がある点には注意しましょう。
参照:LINE|みんなの使い方ガイド
Skype
Skypeは昔からあるオンライン通話ツールで、通話の安定性が高く、音質がクリアなのが特徴です。ただし、最近ではZoomやGoogle Meetの方が主流になっており、IT重説での利用頻度はやや低めです。
項目 |
内容 |
---|---|
利用料金 |
無料 |
アカウント登録 |
必須(Microsoftアカウント |
画面共有 |
〇(契約書の説明がしやすい) |
録画機能 |
〇(無料で利用可能) |
対応デバイス |
PC・スマホ・タブレット |
「Skypeって、まだ使われているの?」と思う方もいるかもしれませんが、通話品質が安定しているため、一定の企業では今でも利用されています。ZoomやGoogle Meetと比べると、操作がやや複雑で、初めての人には少しわかりづらいかもしれません。
以下の記事でSkypeの使い方を解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
「LINE」「Skype」の使い方を徹底解説 ~WEB面談ツールを使いこなそう!
参照:Skype|ビデオ通話
IT重説と対面のコスト比較|どちらがお得?
IT重説と対面契約では、かかるコストが異なります。「IT重説のほうが安いの?」「導入コストはかかる?」と気になる方も多いでしょう。実は、IT重説には移動費や書類の印刷・郵送代の削減といったメリットがある一方で、不動産会社側の導入コストがかかることもあります。
ここでは、IT重説と対面の重説コストを比較します。
IT重説で削減できるコストとは?
IT重説では、以下のコストを削減できます。
|
たとえば、地方から都心の物件を契約する場合、通常なら新幹線代や宿泊費がかかることもありますが、IT重説ならそのコストをゼロにできます。
「対面のほうが安心感があるのでは?」と思う方もいるでしょう。たしかに対面で直接説明を受けることで安心感が増す場合もあります。IT重説でも宅建士がしっかり説明を行い、契約書を事前に確認できるため、対面と大きな違いはありません。
IT重説の導入コストも考慮しよう
契約者にとってはIT重説のほうがコスト削減につながることが多いですが、不動産会社側にはIT重説を導入するためのコストがかかるという側面もあります。
項目 |
内容 |
---|---|
オンライン通話ツールの利用 |
ZoomやMicrosoft Teamsの有料プランを契約する場合あり |
IT環境の整備 |
パソコン・カメラ・マイク・高速インターネット回線の準備 |
スタッフの教育コスト |
宅建士がIT重説をスムーズに進めるための研修 |
電子契約システムの導入 |
電子署名や契約書管理ツールの導入費 |
不動産会社がIT重説を提供するためには、ある程度のコストがかかるのが実情です。
電子契約システムを導入する場合、初期費用だけで数万円、毎月の運用コストもかかることがあるため、すべての不動産会社がすぐにIT重説に対応できるわけではありません。
コストだけで選んでいい?最適な方法を考える
IT重説はコスト削減のメリットがありますが、「安く済むから」という理由だけで選ぶのは必ずしも最適とは限りません。契約者の状況によっては、対面のほうが安心できるケースもあります。
IT重説が向いているケースは、以下のとおりです。
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一方で対面契約が向いているケースは、以下のとおりです。
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とくにご高齢の方はITに不慣れなケースが多く、対面契約を選ぶのも一つの方法です。遠方の物件を契約する方や、仕事の合間に契約を済ませたい方にとっては、IT重説のメリットは非常に大きいでしょう。どちらの方法が自分に合っているのか、コストだけでなく、契約時の安心感や利便性も考慮して選ぶことが大切です。
IT重説を活用してスムーズな契約を実現しよう!
今回は、IT重説のやり方や流れについて解説しました。
IT重説は、遠方の契約者でもスムーズに契約を進められる便利な仕組みですが、通信環境の整備や事前準備が重要です。契約の利便性を重視するならIT重説、直接説明をしたほうがよいケースは対面と、状況に合った方法を選ぶことが大切です。
IT重説を導入する不動産会社にとって、オンラインでの契約手続きだけでなく、効果的な集客も大きな課題となるでしょう。
こうした状況の中で、全国30地域以上で展開される地域特化型の不動産ポータルサイト「不動産連合隊」が、集客力向上の手段としておすすめです。地域に密着した集客が可能で、遠方の契約希望者にも物件情報を届けやすくなるため、オンラインで契約を完結できるIT重説との相性も良好です。
集客から契約までをスムーズに進めるために、IT重説と「不動産連合隊」を組み合わせ、より多くの契約につなげていきましょう。
よくあるIT重説のQ&A
IT重説はカメラオフでもできますか?
いいえ、カメラは必ずオンにする必要があります。契約者本人が説明を受けていることを確認するため、宅建業法で義務付けられています。
IT重説で書類なしで契約できますか?
いいえ、契約には重要事項説明書や契約書の確認が必要です。ただし、電子契約を導入している場合は、紙の書類を用意しなくても契約を進められます。
IT重説に録画義務はありますか?
いいえ、録画義務はありません。ただし、トラブル防止のため録画を推奨している不動産会社もあります。録画に関する方針は事前に確認すると安心です。
IT重説で電子署名は使えますか?
はい、電子契約を導入している不動産会社では電子署名が利用可能です。ただし、電子契約に対応していない会社では、紙の契約書に署名・押印が必要になるため、事前に確認しましょう。
IT重説の所要時間はどのくらいですか?
一般的には30分〜1時間程度です。契約内容のボリュームや質問の有無によって変動します。
IT重説の同意書の雛形はどこで手に入りますか?
不動産会社が用意することが多いため、契約前に確認するとよいでしょう。国土交通省や宅建業者の協会の公式サイトで雛形を公開している場合もあります。
IT重説の対応物件の意味とは?
IT重説が利用できる物件のことを指します。すべての物件でIT重説が可能なわけではなく、管理会社や契約内容によって対応状況が異なります。