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賃料設定方法の最適解!無料で使える査定サービス2選と活用法

不動産売買や賃貸の仲介を行ううえで、正確な賃料査定は欠かせません。しかし、手動で査定するには時間がかかり、データの精度にもばらつきが出ることもあるでしょう。このような課題を解決してくれるのが、賃料査定サービスです。

本記事では、以下の内容を解説します。

​​​​​​​賃料査定の精度を高めるだけではなく、業務効率化や提案力向上につながるため、ぜひ参考にしてみてください。

目次[非表示]

  1. 1.賃料査定を行う3つのタイミング
    1. 1.1.空室募集時
    2. 1.2.新築物件販売時
    3. 1.3.投資分析時
  2. 2.賃料査定4つの考え方
  3. 3.無料で使える賃料査定サービス2選
    1. 3.1.スマサテ
    2. 3.2.porty(ポルティ)
  4. 4.無料査定サービスを活用して適正な賃料設定をしよう!

賃料査定を行う3つのタイミング

賃料査定を行う3つのタイミング

賃料査定を行うタイミングは、主に以下の3つあります。

  • 空室募集時
  • 新築物件販売時
  • 投資分析時

それぞれのタイミングを見ていきましょう。

空室募集時

賃料査定を行う1つ目のタイミングは「空室募集時」です。管理物件の空室募集や新規オーナーからの依頼を受け、適正な賃料を設定することで、募集戦略を立てやすくなります。物件の早期成約や管理受託につながる可能性もあるため、空室募集時に賃料査定を行っている不動産会社は多いでしょう。敷金・礼金の設定、AD(広告料)やフリーレントの活用などを検討し、成約率を高める工夫が必要です。

新築物件販売時

賃料査定を行う2つ目のタイミングは「新築物件販売時」です。建売アパートやマンション、建築請負の案件では、賃料が建築当初の利回りや販売価格に大きく影響します。そのため、適正な賃料を見極めることが不可欠です。募集戦略として、空室募集時と同じように敷金・礼金の設定、AD(広告料)やフリーレントの活用などを総合的に判断し、賃料を決定することが多いといえます。

投資分析時

賃料査定を行う3つ目のタイミングは「投資分析時」です。中古物件を購入する際は、賃料の変動リスクを把握することが重要。とくに古い物件では、長年住んでいる入居者の家賃が高く、新しい入居者ほど賃料が低い傾向にあります。

退去後の募集では、賃料値下げの必要性に迫られることもあり、利回りに影響するでしょう。また、高い賃料により成約している物件でも、AD(広告料)やフリーレントを活用している場合があり、退去時に同様のコストが発生する可能性も。適正な賃料を事前に把握することが、投資成功の鍵となります。

賃料査定4つの考え方

賃料査定には、以下のような4つの考え方があります。

  1. 相場家賃(家賃一価):募集時の賃料
  2. 適正家賃(家賃二価):2〜3か月以内に決まる賃料
  3. 再生家賃(家賃三価):リノベーション後の賃料
  4. 成約家賃(家賃四価):実際に成約した賃料

賃料査定には、レインズやアットホームなどの成約データ、ポータルサイトの履歴を活用する方法が一般的です。さらに、専門的な査定をしている管理会社では「コンペア方式」を採用している場合があります。コンペア方式は、類似物件のデータを比較して金額を調整しながら適正な賃料を設定するため、オーナーへの提案力や説得力の向上に役立つでしょう。不動産会社にとって、地域の相場を把握して精度の高い査定を行うことは、募集戦略を成功させるうえで非常に重要です。

無料で使える賃料査定サービス2選

無料で使える賃料査定サービス2選

今回は、賃料査定の精度を高めてオーナーへの提案力を向上に役立つ、2つのサービスをご紹介します。それぞれ無料でも利用できるうえに、実務に役立つ機能があるため、ぜひ参考にしてみてください。

スマサテ

スマサテ」は、日本全国の賃貸物件700万室以上のデータを持ち、精度の高い査定ができるサービスです。入力項目が少なく、短時間で適正賃料を算出できるため、多くの不動産会社に活用されています。無料プランでは、月5回まで査定が可能(※2025年4月現在)です。

スマサテのメリットと注意点は、以下のとおり。

メリット

  • データ量が豊富で、査定の精度が高い
  • 簡単な入力でスピーディに査定可能
  • 成約データを基にした適正賃料の算出ができる

注意点

  • エリアによってデータの精度に差がある
  • 無料での査定利用は月5回まで

porty(ポルティ)

porty(ポルティ)」は、賃料査定に加え、周辺物件の詳細な情報を提供するサービスです。物件の間取りや設備の設置割合(半径500m以内の物件:バス・トイレ別、モニター付きインターホン、インターネット無料物件の割合など)を確認できます。また、無料でレポート作成が行えるため、オーナーへの設備提案にも活用しやすいでしょう。


メリット
  • 簡単な入力で利用可能
  • 賃料査定だけでなく、設備や間取りなどの周辺データを取得可能
  • レポート作成が無料で、オーナー提案に活用できる
注意点
  • 募集データのみを参考にしているケースがあり、賃料が高めに出ることがある
  • ファミリー向け物件より単身向け物件のデータが多いため、正確性に差が出る可能性もある

無料査定サービスを活用して適正な賃料設定をしよう!

無料査定サービスを活用して適正な賃料設定をしよう!

賃料査定は、主に「空室募集時」「新築物件販売時」「投資分析時」の3つのタイミングで行われます。適正な賃料を設定することで、成約率向上や投資リスクの軽減につながるでしょう。また、査定方法には「相場家賃」「適正家賃」「再生家賃」「成約家賃」の4つの考え方があります。

レインズやポータルサイトを活用するほか、類似物件と比較する「コンペア方式」も有効です。
さらに、「スマサテ」や「porty(ポルティ)」などの賃料査定サービスを活用すれば、より精度の高い査定と提案が可能になります。賃料査定サービスを活用し、業務効率化&提案力向上を行いましょう。

ラルズネット編集部
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